韓国南部の内陸山間地域に位置する名山。1972年、国立公園第9号に指定された。伽倻山は昔から海東の十勝地の一つ、朝鮮八景の一つとして名高い。公園面積は約77㎢、慶尚南道・陜川郡と居昌郡、慶尚北道・星州郡にまたがる。主峰の象王峰(1,430m)が牛の頭に似ていることから「牛頭峰」とも呼ばれる。伽倻山には灰長石が織りなす山岳の景観と花崗岩が織りなす河床景観が同時に見られる。
仏教の聖地である伽倻山には、八万大蔵経を所蔵する海印寺、紅流洞渓谷などの名勝・古跡があり、昔から知徳を備えた山として崇められてきた。
伽倻山には植物590種、ほ乳類22種、鳥類61種、両生類11種、は虫類5種、昆虫423種が棲息しており、18種の韓国種動植物、マツバユリ、ツマトリソウ、ヤマシャクヤクなど10種の環境部指定絶滅危惧種がある。