内蔵山国立公園は、1971年、韓国で8番目に国立公園に指定された。湖南5大名山の一つであり、韓国を代表する八景の一つに数えられる。内蔵山、白岩山、笠岩山地域によって構成されており、面積は81.7㎢である。
神仙峰(763m)を主峰とする内蔵山は、峰の高さは700mほどであるが、峰の頂上がそれぞれ独特な形の岩となっており、昔から「湖南の金剛」と呼ばれた。 内蔵山は、本来霊隠寺の名にちなんで霊隠山と呼ばれていたが、山の中に隠されたものが無尽蔵にあるということで「内蔵山」と呼ばれるようになった。
内蔵山国立公園には固有種のアカシデ、ナラガシワ、モンゴリナラ、ミズキ、モミジなどが自生している。カヤ、ユズリハなどの南方系植物が自生できる北方限界地域であり、植物は919種が報告されている。動物はヤマネコ、セーブルなど絶滅危惧種12種を含む1,889種が棲息している。