1987年、18番目の国立公園に指定された。面積は322.383㎢で、山岳型国立公園としては智異山、雪岳山に次ぎ、三番目の規模である。
海抜1,439.5mの毘盧峰を中心に、国望峰(1,420.8m)、蓮花峰(1,383m)、兜率峰(1,314.2m)などの峰が白頭大幹の稜線に連なり、聳えている。慶尚北道・栄州、忠清北道・丹陽、江原道・寧越郡の境界と接する。栄州の喜方、竹渓の渓流は洛東江、丹陽の泉洞、於依谷、竹嶺、南川などの渓流は南漢江へと流れ込む。
退渓・李滉は「色とりどりに染められた絹の帳の中を歩いているようで、贅沢なお祝いの席に招かれた気分になる」と小白山のツツジの美しさを描写しているが、その景色を一目見ようと大勢の人が春の小白山国立公園を訪れており、冬は荘厳な白頭大幹が雪化粧に覆われ、絶景をなす。
小白山国立公園は高い稜線が長く続き、稜線の随所には草原と渓谷が広がっており、植物1,067種、動物2,639種が棲息する生態系の宝庫でもある。2007年、国際自然保護連合(IUCN)はその生態的保護価値を認め、IUCN-カテゴリーⅡ(国立公園)に指定した。